2012年2月17日金曜日

真似をすること




今年の自分の目標はたくさんあるけれど、どれも継続することが大切なことばかりです。
継続が力になると常々思う。
去年は大きな変化を求めていたので、海外に2度も行ったり、東京にも数回行ったり、
がむしゃらに動いたけど、今年からはもう少し落ち着いて日々の努力を心がけようと思います。
そんなわけで今年はブログもこまめに書きます。

コピーライターの小霜和也さんという方のブログが好きで、よく読んでいるのですが、
先日更新されたこの記事がとても好きでした。


何事を成すにしても経験が大切だという話。
何もないところからいきなり生み出せることはなく、
上の人の真似をし続けて、経験を積み重ねたからこそ、正しい直感が生み出される。

真似をしろ、という話は社会人になってから本当によく聞く。
そして私も、まだまだ未熟でありつつも、真似することの大切さを実感してる。

今の会社では、デザインなんて全く未経験、
イラストレーターさえもほとんど触ったことがない…というような
素人の時に入れていただいて「とにかく真似ろ」と教えてもらった。
モラトリウムにどっぷり浸かっていた私は、人を真似したり影響を受けたりすることは、
恥ずかしいことのように思えてた。
オリジナリティがないと思ってた。(モラトリウムというより中2病かも)

ただ、その時に言われた言葉で今でもはっきりと覚えているのが、
「何を真似るのか、その選択がその人のセンスだ」ということ。
この言葉が自分にとってすごく印象的で、価値感が大きく変化した。
始めのころは今より仕事の時間が空いていたので、
空いている時間にデザイン資料本の中から好きなものを選んで、それと全く同じものを作ってみてた。
あの頃は、自分が会社の負債でしかないことが悔しくてたまらなかったので、
必死だったと思う。イラレの操作も覚えるのすごく早かった(独学なので不安はあるけど)

それはさておき、前述の小霜さんのブログでは、冒頭に
若者は大企業など行かずフリーとして生きるべしとか、行っても3年でやめるべしとか、そもそも大学に行く必要もないとか、そんな論調がよく目に入ってくる。
大反対だ。
とあるけれど、私は若くしてフリーでも成長し続けてる人を知っている。
ただ、そんな人が経験をしていないかというと真逆で、
普通の人が日常で流してしまうことを、経験として吸収する、そんなセンサーがあるように思う。
同じ物事を経験しても、私にとっては何気ないものを、
その人は様々な視点でそれを眺め、自分の言葉にしている。
その能力がどうすれば身につくのか教えて欲しいけれど、
恐らくそれもまた幼少から経験の積み重ねで身につけてきたものなのだろうと思う。
残念ながら私はそのトレーニングをしておらず、右から左に受け流してしまっていたので、
今必死で経験を自分の中に落とし込もうとしています。

真似をすることの大切さは色んな人が言っていて、
最近読んだ本の中では、
宮台真司さんの14歳からの社会学」では「感染する」という表現を使ってたし、
須藤元気さんは「風の谷のあの人と結婚する方法」の中で、守・破・離と言ってた。
そして、上記の二冊に共通することは、
「真似/感染/守」から最後は「卒業/離」することが大切ということ。
真似しっぱなしでは自分の言葉にならない。
始めから「自分の言葉を作ろう」とするのではなく、
まず真似して身につけ、そして壊していくことが大切なんだ。

今年は、地道に真似をしていきたいです。
何を真似するのか、その選択をする為に知識を得たことと、
真似をするための材料を集めたのが昨年したことだったように思います。

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