2014年5月19日月曜日

アクト・オブ・キリング



先日、映画「アクト・オブ・キリング」を見てきました。
1960年代にインドネシアで繰り広げら­れた大量虐殺の加害者たちにその再現をさせているドキュメンタリー映画。
見終わった後もなかなか席を立てなかった。

1000人以上も殺したと言う殺人者たちが目の前のスクリーンに映っていること、
自分たちがした殺人の話をさも当然のように話していること、
そして、映画が進むにつれて、彼らが人を殺してきた過去をもう一度考えていく姿、
この映画によって、今後の人生が変わる人がどれだけいるんだろうと思った。

私はこの映画を一生忘れることはないと思う。

2014年5月9日金曜日

なぞなぞ


高校生の時に読んだ加納朋子の「ななつのこ」と「魔法飛行」を久しぶりに読み返し、
出ていたことを知らなかった、シリーズ3作目の「スペース」も読みました。
1作目の「ななつのこ」が一番好きです。
ある絵本を愛読する短大文学科の女の子が、日常の謎をファンレターに書いて作者に送ったところ、まさかの解答付きで返事が届く連作短編集。
今読んでもいい作りだなと思います。ささやかな蛇足や比喩表現、作者の視点がとても好きです。

しかし謎というものは、私の日常からはすり抜けていってしまうようです。
「いつだって どこでだって 謎はすぐ近くにあったのです。」
という「ななつのこ」の帯コピーはとても素敵で印象的です。
小さい頃は歩く道々謎だらけだったものでした。
世界を「見慣れた」と思うのは傲慢かもしれません。


最近他に読み終わったのは、
村上春樹の新刊短編集「女のいない男たち
野崎まど「[映]アムリタ
三浦しをんの「きみはポラリス
などです。
村上春樹の新刊は読書会に参加したのですが、なかなかの批判されっぷりでした。
私はビートルズのイエスタディに関西弁の適当和訳をつける男の話、「イエスタディ」が一番好きです。

読み散らかしている本には、
などなどあります。
小説は一気読みできるのですが、それ以外はついつい読了前につまみぐいをしてしまっています。

とはいえなかなか本を読む間もないゴールデンウィークでした。
写真を撮って、人と話して、鴨川を横断して、猫を触って、本を買いこんで、
おいしいものをたくさん食べました。