2011年3月6日日曜日

ウォータークラウン

ウユニ塩湖や
レンソイスや
カナディアンロッキーや
サハラ砂漠に行って、どうしたいのかなんて結局、

だだっぴろい場所で孤独を噛み締めて、
さみしいって泣くだけなんじゃないだろうか
たったそれだけなんじゃないだろうか
あまりの美しさに涙が出て、
あまりのさみしさに涙が出て、
ひとりで立っていることを実感する。

きっとそれが自分なのだ。

私は、
もーいやーって声を荒げて、
お酒をぐびぐび飲んで、
わんわん泣いて、
ナマ足でぴらぴらした花柄のワンピースを着て、
素足のままアスファルトにぺたりと座り、
赤い鼻とはげかけた口紅でアイスクリームを食べるような女の子には絶対なれない。
かわいいなあと心底思うけれど、そんなこと絶対にできない。

結局私が泣けるのは、ほんとうに一人きりになったときだけなんだ。
あんなに広い、広い場所に行って、
さみしさにねじきれそうになって、
それでどこか安心するんだ。

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