2011年12月8日木曜日

「世界制作の方法」と週末のはなし


個展をしたいな と考えています。
まだ具体的には決まってないけど、来年にはしたい。
計画中です。大きなキャンバスがマンションのエレベーターに乗るのかどうか、
まずそこから不安な状態ですが頑張ります。

最近は仕事が詰まっていて、朝は5時起き帰りは終電とかよくありました。
数日ホテル暮らしもしました。
己の未熟さに、歯痒さや、穴があれば入りたい気持ちを味わう日々ですが、
それでも楽しく仕事をさせていただいてます。

と言いつつ週末は、
くちばしニュートロンさんでのパーティに参加して作家さんとお話ししたり、
友人のレコ発ライブに行ったり、展示を見に行ったりしています。
国立国際美術館で今週末まで開催されている、
「世界制作の方法」「アンリ・サラ展」「中之島コレクションズ」がとても良かった。
3つの展示を見れて850円。なんでこんなに安いんだろう。今週末までなので行ける方は是非。

「世界制作の方法」は久しぶりに図録を買った展示でした。
クワクボリョウタさんの作品、話には聞いていたけれどとても良かった。
子どもの頃にあの作品を見れていたら良かったなあ、と思う作品だった。
金氏徹平さんの作品は自分の世界観に影響を与えてくれるような静けさだった。
一番好きな作品だったと思う。なんとなくヤノベケンジさんの作品を思い出した。ヤノベさんも好きです。
アートユニット、パラモデルの作品はわくわくしてインパクトはダントツだったな。
今回の展示のコンセプトに、
彼らは、インスタレーションといわれる展示空間全体を表現の場とする方法論が、場所性という外的要因に囚われて表現が硬直化していった状況に対して、表現することの根源的な地点まで立ち戻り、展示空間を自らの表現を確立する場として捉え直し、その方法論を再解釈するのである。
と掲示されていたのですが(http://www.nmao.go.jp/exhibition/index.htmlより引用)、
パラモデルの作品は、自分がどこにいるか分からなくなる感覚を味わえて、
自分の中では一番このコンセプトに当てはまる作品だったように思う。
「世界制作の方法」という展示名は哲学者ネルソン・グッドマンの著書に
由来しているらしいので、この本は必ず読みます。

アンリ・サラ展も興味深かったし、
前知識ゼロで行った中之島コレクションズがすごく良かった。
大好きなマーク・ロスコの作品を初めて生で見れました。
ポスターほしいなと思ってたけど、本物はそれよりずっといい。
もう一度と言わず何度も見たいです、ロスコ。
DIC川村記念美術館に行く計画、本気で立てよう。
来年奈良美智さんが横浜でされるらしい個展は見に行きたいし、
そのときに行ければいいなー。

今週末は、京造の卒展で一番印象的だった桃田有加里さんの個展に行く予定。
作品の表面がすごく綺麗で、丁寧に作られた作品って上品さがあることを知った。
油を始めた今、また見え方が変わっているといいな。楽しみです。

あと、好きな雑誌「TRANSIT」のトークイベントに行こうかと思ってます。
予約のお返事待ち中。

最近、鮫島さんとお話する機会があって、
自分の考え方や絵を描くことについての想い、時間軸の捉え方等々、お話しして、すごくすごくおもしろかった。
同じ「描く」人でも、「描く」ことに対する感覚に大きな違いがあることが分かった。
ここ数ヶ月で「描く」というより「表現する」、「創る」行為にシフトしてる感覚があったけど、
それがもっと鮮明になった気がします。
自分にとっての「創る」をもっと模索していきたい。
人と話すのって楽しいんだって、改めて感じた機会だった。嬉しい。




朝6時の通勤風景


今年は、自分にとって大きな変化があった年だった。
年明けしてすぐにHidari Zingaroで展示をさせていただいた。
ものすごく辛かった出来事もあった。
夏になるまでは泣いても泣いても泣ききれず、毎晩のようにぐずぐずしてた。

その時期から本をよく読むようになって、考え方が大きく変化したと思う。
自分の至らないところ、知らない世界にばかり目がいって、自分の浅はかさを恥じて、身の程を思い知らされた。
でもその分、知りたいことがたくさん出てきた。考えたいことがたくさん見えてきた。
何を考えるべきなのか、何を知るべきなのかが見えてきた。苦手だったものが少しだけ好きになった。
昨年より多くの人と知り合えて、昨年より多くの人と深いコミュニケーションが取れた。

去年の自分よりは、今年の自分はみっともなくて情けなかったけど、それに気付けた分今の方がずっと好きだ。
当たり前のことを考えられる人間になりたい。

2011年は忘れられない年になる。3.11を筆頭に。
2012年が社会にとって、自分にとって、どんな年になるかまだ分からないけれど、
2011年に変化した自分をもっと磨いていきたいです。

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